『クリーニング前の染み抜き』と『クリーニング後の染み抜き』どっちがいい?
2024年01月30日(火)7:24 PM
クリーニングと染み抜きは切っても切れない関係であります。
お客様よりお預かりする際の簡易検品でシミを見つけた際に、
染み抜きをお勧めしますが、時々
『通常のクリーニングしてみて落ちなかったら染み抜きをお願いするわ』
とご回答いただくことがあります。
染み抜き代を節約ということなのですが、
クリーニング師の目線からしますと、
これって実はリスクのある選択といえるのです。
クリーニング後に染み抜きをするということは
洗いを経て乾燥の工程を過ぎていることになります。
実はシミは乾燥によってより取れにくくなることが多いのです。
乾燥による高い温度により、シミの成分が変化し定着してしまうことがあります。
他店様で取れなかったシミで持ち込まれるケースも同様ですね。
しみ抜きをお勧めするのはしみ抜き料金をいただきたいのではなく、
上記のようなリスクを回避するためであるのです。
正直、洗いによって除去できることもあります。
しかしこれまでの事例を見ているとクリーニング後に残ったシミは、
除去できないことが多いので、
クリーニング後というのは回避されたほうがよろしいかと思います。